図は厚労省の白書から抜粋したものです。
都道府県別の医療費(2016年)と社会保障費の推移です。
他方、2025年問題として200万人強の団塊世代が75歳以上の後期高齢者になり、その時点で社会保障費は更に急上昇します。介護関連の人材不足だけでなく、その運営に直接関係する財源の見通しは殆ど立っていません。介護保険制度や医療保険制度は国が関与しているので破綻はしないと思いますが、無い袖は振れぬのも事実です。現状で年間100兆円を超えており然も毎年1兆円以上増加しているのはご承知の通りです。
近い将来、被保険者の保険料は上昇し、サービス受給の敷居が高くなり、サービスの質が低下(内容の簡素化や時間短縮)して、関連従事者の報酬は低く抑えられ正規と非正規の待遇格差が一層拡大する。という可能性が高くなります。
つまりこれは、最早、厚労省だけの問題では無くて、厳然たる財務省マターなのですが、みなさん、悪い事はあまり考えたくなくて、見て見ぬふりをしているというのが現状のような気がします。
北海道は相対的に医療費が高いのですが、その中で2007年に財政破綻した夕張市は医療介護の財源が乏しく成ったにも関わらず様々な工夫を行って医療と介護の質を維持しています。因みに、熊本県の医療費は高い方から8番目です。
そんな中で、この問題を、何とかしようとする大小様々なプロジェクトがあります。
▲その1 「長寿社会の課題と可能性」 リビング・ラボ
https://www.youtube.com/watch?v=K19WdXc4siA&t=472s
東京大学高齢社会総合研究機構特任教授・秋山弘子
http://www.iog.u-tokyo.ac.jp/?page_id=22
▲その2 「IWAOモデル」 医療と介護のある町作り
https://www.youtube.com/watch?v=kc6WpCcM7AM
https://www.youtube.com/watch?v=16tpk5l8nqA
京都大学特命教授・岩尾 聡士
https://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/ja/about-us/faculty-information/crba2/2006-iwao-ja.html
▲その3 生涯活躍のまち(日本版CCRC)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/about/ccrc/
◎その4 破綻からの奇蹟: 〜いま夕張市民から学ぶこと〜 これからの日本の医療・介護の話をしよう
https://www.amazon.co.jp/dp/B015DJTZL2/
https://toyokeizai.net/articles/-/229314
◎その5 地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門
https://amzn.to/2VlsI3W
◎その6 有用な組織論
なぜ、今こんなにも話題になっているのか
今さら聞けない「ティール組織」基本中の基本
https://toyokeizai.net/articles/-/250929
https://amzn.to/2RNn05b
その1、 その2、 その3は、如何にも現場を知らない学者が考えそうなプランで、天草では応用することが出来ません。
一方で、
その4、その5、その6は、天草で実践しようとする場合に、とても参考に成ります。
リハスポット YELL 有江
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