2018年4月16日月曜日

命のバトン

 熊本地震から二年が経ちましたね。BELLEの森下です。
 タイトルに命のバトンとつけました。私の祖母は満99歳にて去年旅立ちました。祖母とは私が生まれたころからずっと一緒に過ごし、就職で天草を離れた5年間以外は結婚してからもずっと一緒に生活していました。
 去年の3月末、祖母へ枕経をあげにきてくれた和尚さんが言いました。
「死んでみせられたのですよ」と。当時の私はその言葉の意味をしっかり理解することができずにいましたが、心の中にずっとその言葉が残って消えませんでした。
 それから、しばらく時が過ぎ、子供を乗せて火葬場の道を走っていると、「大きいばあちゃん、ここでお骨にならしたよね。今もお空から見てくれとらすよね。」と。当時4歳だった長男がふと私に語り掛けました。また初盆の時は、精霊流しにも一緒に行き、流れる船を見送りながら涙していました。初めての死という経験を小さな心の中でしっかり感じ、命の尊さについて言葉じゃなく、体で感じてくれたんだと思います。その時です。あの和尚さんの言葉の意味が分かったような気がしました。
 今まで、生前もたくさんの事を私自身、子供たちにも教えてくれたばあちゃん。でも死んでからもなお、たくさんの事を教えてくれていたんだと。それが、”死んで魅せられる”という和尚さんの言葉だったんだなと感じました。
 先月一周忌をしました。1月に2歳になったばかりの三男が、和尚さんと一緒にお経を唱えはじめたんです。私ですら、本をみて読まないとわからないお経をほぼ完ぺきに暗記していたんです。それは、私の両親が毎日お経を読むのをそばで聞き、手を合わせていたからだと知りました。
 こんなに小さいうちからご先祖様に手を合わせることを、生活の一部として学び、また亡くなっていく姿、命には限りがあること、たくさんのことをばあちゃんは遺し教えてくれたんだなと感じ、家族全員で感謝しました。この小さな心に残った”ばあちゃんへの想い”を命のバトンとしてこの先もずっと大事にしていきたいと思いました。

 この写真は、とある休日。砂場でダムを作っているところです。
 手前にいるのが、ダム作りを子供たちより一生懸命、熱中してやっていた33歳おっさん( *´艸`)
 
 
 9月に家族旅行を計画し、500円貯金に励む、BELLEの森下でした(^^)/

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