温かくなってきましたが、朝晩の冷え込みでたいちょうを崩されていませんか?(自分は崩してます。。)
さて今日は、4月13、14日に長崎大学で開催された、第3回日本DCD学会に参加してきたので、そのことについて書きたいと思います。(写真は関係ありませんが世界遺産浦上天主堂です)
まず、DCD(Developmental Coordination Disorder)とは…
日本語名で発達性協調運動障害といいます。全体の5-6%の子どもに見られる障害と言われていて、脳性麻痺(小児麻痺)や自閉症、ADHD(注意欠陥多動性障害)などに比べて、あまり聞きなじみのない言葉だと思います。
協調運動とは、別々の動きを一つにまとめて行うことを言います。自転車や動きの模倣、ボタン止めや、箸を使うなど全身運動から微細運動まで、日常生活の中でも協調運動は溢れています。
そのような動きがぎこちなく、かつ習得が難しかったりする人たちのことをDCDといいます。
分かり易い例を出せば…
人気企画、アメトークの運動神経悪い芸人です…笑
わざとじゃなかったらそうだと思います…笑
このタレントさんたちは、運動ができないことを笑いに変える事が出来ている素晴らしい例ですが、実際にはそううまく割り切って生活できるわけではありません。
学校生活においての他者との関わりにも影響を及ぼしたり、自己肯定感の低下につながることが非常に多い障害と言えます。
近年、少しずつDCDに対しての社会的認識も出て来てはいますが、まだまだ理解されているとは言えないところも、当事者が苦しむ原因の一つにあります。
32歳の時にDCDの診断を受け、当事者の視点から発達障害の理解に向けて活動されている笹森理絵先生によれば、診断を受けるまでは、不器用と笑われ、その改善策も分からず、自分の努力不足だと考えていたそうです。
しかし、これをDCDと捉えて、どうすればうまくいくだろうかという目線を自分も他者も持っておくことが大切と話しておられました。
自分にできることは、その目線を持って専門職の視点でアドバイスしていく事です!
当事者である笹森先生の話を聞いて、こうあって欲しいと大人が願う姿に近づけることが、子どもたちにとっては苦痛になる事もあるということを感じました。
出来ていることを褒め、できないことについては一緒に考え工夫する。
この考えが大切なことを改めて感じれる機会に巡り合えたことに感謝しています。
まだまだ書きたいところですが、気になる!という方がいましたら江浦まで。笑
リハトレクラブSANTE
作業療法士 江浦
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