2019年7月28日日曜日

ナッジ!?とは

7/27(土)
熊本県理学療法協会が主催した、第35回医療保険診療研修会・第20回保険診療研修会にスタッフとして参加してきました。

午前は、医療のH30年度の診療報酬改定の改定内容の整理という内容で行われ、午後からは先行するヘルスケア領域の政策動向というテーマで研修会が開催されました。




午後からの研修会の講師は〇〇である野崎先生にお話し頂きました。

熊本県の人口推移から見たこと、、、

企業の生存率の話し、、、

ヘルスケア(予防・健康作り)について、、、

我々理学療法がこれからのリハビリの在り方を考える、また地域としてどうしていくべきか、事業所としてどう選ばれていくかなど、刺激になるものばかりでした。


その中でも今回の研修会で一番印象に残ったワード・・・  『ナッジ』



ナッジ理論『ヒジで軽く突くような小さいアプローチで、人の行動を変える戦略』


男性の方なら分かると思いますが、小便器にハエが止まったりしていると、ついそこを的として狙ってしまった経験ありませんか?




『ついついやってしまうこと』これがナッジです。
このハエを描くということだけで、便器周りの汚染が激減したそうです。


とても面白い考え方で、主に企業のマーケティング戦略で使われているそうですが、人のモラルに訴えかけるようなものもあります。

具体例

・『ここは自転車捨て場です』張り紙 ⇒ 放置自転車をゼロに

放置自転車に悩んでいた雑居ビルのオーナーがこの張り紙を自転車のハンドルの高さに貼るとビル内の放置自転車がなくなったそうです。



・タバコの吸い殻をアンケートの投票券に ⇒ タバコのポイ捨てを減らす

環境問題に取り組むイギリスのNPO団体が、ロンドンで物凄くタバコのポイ捨てが多いという問題に対し考案されたのが「タバコの吸い殻で投票するアンケートボックス」です




「現在の世界最高のフットボールプレーヤーは?」という質問をアンケートボックスに取り付けました。クリスティアーノ・ロナウドか?リオネル・メッシか?サッカー好きのロンドン市民らしい、思わず投票したくなるような質問だと思います。





私達の仕事でも、正しいと思ってみんなにやってもらいたいけど、中々定着しない、浸透しないということはたくさんあります。

・健康維持する為に歩く習慣をつけてほしい・・・
・このままだと脳卒中の再発のリスクがあるから食生活に気を付けてほしい・・・

しかし、人は正しいことと分かっていてもできないことはたくさんあります。私自身もダイエットした方がいいと分かってるし、食べすぎないほうがいいと思ってますが、つい食べ過ぎてしまう、運動を怠ってしまう、ということは多々あります。

人はそもそも正しいと思うものだけを選択できない生き物ということだそうです。




ナッジ理論でいう、人々の「ついついやってしまう」という心理を活用した普及の仕方や、良いものを提供するとい考え方は、私達の日々の仕事にも活かせるのではないかと考えさせられました!


今回講師をつとめて頂いた野崎先生は、毎年介護保険部が企画している研修会で講師として熊本に来て頂いております。



毎回とても面白く、国策も踏まえた最先端のお話しを聞くことができます。興味がある方は是非研修会への参加をお勧め致します♪


                      リハステーションRICHE 武部























0 件のコメント:

コメントを投稿